闘病日記

膵臓癌の告知~治療の場所を国立がんセンターへ~

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「膵臓癌ステージ3」の告知の後

癌の告知を受けてから、病院長先生の回診もありました。

看護師さんが5人程付き添って。
TVでしか見た事ありませんでしたが…。

実際に行われているんですね。

人数の多さに圧倒されてしまいました。

『○○さん、調子はどうですか?今日は超音波内視鏡ですね。頑張ってくださいね。』
「はい…。」

 

“ついさっき、癌告知を受けて今日の超音波内視鏡下穿刺吸引はなくなったのに…。”

更に気分が落ち込みました。

10:00頃、妻が到着しました。
ナースセンターの脇にある小さな小部屋で説明を受けます。
中には主治医の先生の他に女性の看護師さんがいました。

・・・

先生『旦那さんからお話はありましたか」

妻「はい。」

先生『図にして説明させて頂きますね。』

 

~先生も内臓の絵を描きながら泣いていました…。~

 

先生『ここがこうで、こうなっています。膵頭部の癌かと思いますが、十二指腸の癌で結果は出ています。』

私「どちらの方が治りやすいですか?」

先生

『う~ん…膵臓の方が顔色は悪いですね…。』

 

私「そうですか…。そして手術はできるのでしょうか?」

先生『ガイドラインで言うとちょうど境界線のところです。微妙な所なので外科の先生に聞いてみなければはっきりとお答えできません。』

私「他の内臓に転移はしていますか?」

先生『していません。肺も肝臓も異常ありません。』

 

聞くと、

すい臓癌は肺と肝臓に飛びやすいそうです…。

私「ここで年末年始と治療が出来ないならすぐに自宅に帰りたいです…。」

先生『分かりました退院の手続きをしておきます。』

・・・

先生からのお話(ご提案)はざっくりと3つ

 

①この病院で【王道】と言われる治療を行うか?

~王道とは定番の抗がん剤・放射線で小さくしてからの手術の事らしいです。

 

②千葉県柏市にある国立がんセンターに治療の場を移して、先進医療を受けるか?

~オンコボード?でしたっけ、遺伝子を調べ、その遺伝子に効く抗がん剤を導き出して治療ができる、その他にも“そこでしかできない治療”がある。近くでは国立がんセンターにしかないとの事。設備も最新の物らしいです。

 

③一旦、セカンドオピニオンで国立がんセンターでもう一度話を聞くか?

~この場合、健康保険が効かないので1時間3万円ほど掛かりますとの事。

妻が先生に聞きます。
「先生ならどうしますか?」

『私なら国立がんセンターで治療します。まだお若いですし強い抗がん剤にも耐えられると思います。なにより後悔してほしくありません。』

私『千葉県かぁ…』
家族と遠く離れるのが不安だった私でしたが、妻は即決でした。

 

「分かりました。がんセンターに行きます。いつから行けますか?」

先生『すぐにあちらに電話します。』
先生は部屋から退出しました。

…え…千葉?
家族から遠く離れる…?

ここから同席してくれていた看護師さんと3人で話をする事に。
聞くとその方は「ケア…」という患者の不安や悩みを解消する特別なお仕事のようです。

看護師さん『○○さんご夫婦、よく取り乱さずしっかりと先生の話を聞けましたね。すごいなぁと思いながら後ろで聞かせてもらっていました。ただ先程、“インターネットで調べた”とおっしゃってましたが、一言だけよろしいですか?』

私たち夫婦「はい。」

 

看護師さん

『今はインターネットで何でも調べられます。その中には凄い大事な事が載っている事もありますし、全くのウソもあります。』
『そして大事なのはその情報が出た日付 です。本を買う時でも一番後ろの“初版発行日”を見てその情報が新しいのか古いのか、見るでしょう?医療はすごいスピードで進化しています。去年の数字もアテになりません。その様な数字や人の体験に心を乱される事なく、前向きに治療していってほしいと思います。』

 



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