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がん治療っていくら掛かるの?癌に掛かるお金の全て

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Contents

癌と診断された上に治療費という『追い打ち』

2021年、がんの罹患数予測は1,001,000人という統計が出ています。
(国立がん研究センターの発表より)

癌になると治療費っていくら掛かるの?

やっぱり仕事は辞めなきゃダメ?

目次~

①がんと診断されて『抗がん剤治療』を受ける際の費用(一回いくらかかるの?)

~抗がん剤の治療費~

『抗がん剤の費用』

とネットで調べてみてもなかなか『〇〇万円』としっかりした数字が出て来なくないですか?

もちろん “使う抗がん剤の種類” が違う事もありますが…、
治療費がいくら掛かっているのかは他人に聞きにくい事ですし、
本人もあまり言いたくもないものです。

想像も出来ないような高額な費用が掛かるのでは…?

私が使っている抗がん剤
“フォルフィリノックス療法”
では1回約20,000円弱掛かります。

(これを2週間ごとに行います)

この抗がん剤は投与時間も約5時間と長く、4種類の抗がん剤を投与します。
ですので他の『一般的な抗がん剤』はもう少し費用は下がると思います。

ですので

1回約10,000円~20,000円

と考えていれば良いかと思います。

 

※FOLFIRINOX (フォルフィリノックス) 療法

➡膵がんに効果を示すといわれている治療法です。

・オキサリプラチン

・イリノテカン

・レボホリナート

・フルオロウラシル

の4種類を組み合わせて使います。

②抗がん剤以外に掛かるお金はこれです

意外と知らない治療以外の費用

その他CTを撮ったり、血液検査で腫瘍マーカーを調べる為に別に費用が掛かります。
(CTは約3,000円・腫瘍マーカーは数百円)

もちろん『入院』となれば別に費用が掛かります。


他に大きなもので言うと『交通費』でしょうか。
自宅の近くで治療を受けられるなら幸運ですが、たいていの場合は紹介状を書いてもらい、
少し遠く離れた大きな病院へ通う事になるのではないでしょうか?
交通費は馬鹿に出来ません。

もし今、入っておられる生命保険が「通院サポート」の付いていないものでしたらこれを機に見直されても良いかも知れません。

通院サポート

は非常に大事。

 

その他

医療費の負担を軽減する制度

として

・高額療養費制度
1ヵ月に支払った医療費が自己負担限度額(収入に応じます)を超えた場合に、健康保険から払い戻しをしてくれる。

※高額医療を受ける事が決まったら、所属している保険組合に電話で連絡をし、前もって「限度額認定証」を自宅に送ってもらうと非常に便利です。

通院時、病院の窓口で提示するだけで決められた額以上は支払う必要が無くなります。

 

・確定申告による医療費などの控除
1年間に一定以上の医療費の自己負担があった場合、確定申告を行うことにより税金が軽減される制度。

給料所得がある方は毎年年末に「年末調整」を行いますが、医療費控除は年末調整で控除を受けられません。

医療費控除を受けるためにはご自身で「確定申告」を行う必要があります。

簡易的な計算がこちらからできます

 

・ひとり親家庭等医療費助成制度
母子家庭や父子家庭の子供が18歳に達した年度末まで、その子どもと母または父の医療費の一部が支給される制度。

「ひとり親家庭等医療費助成制度」は、ひとり親やその子ども、あるいは両親がいない子どもを養育している人が病院で診察を受けた際、

健康保険の自己負担分の一部を住んでいる自治体が助成するという制度になります。

基本的に『保険診療の範囲内』での治療であれば自己負担額の全額を助成されます。

などがあります。

 

 

「高額療養費制度」

・高額療養費制度の補足

公的医療保険が適用される治療であれば、1カ月に支払った治療費が上限額を超えると、その超えた分の支給を受けられる」という制度。

年齢や所得によって計算式は異なりますが、

69歳以下・年収約370万~約770万円の方の場合

「80,100円+(医療費-267,000円)×1%」が自己負担の上限額になります。

仮に1カ月で35万円の自己負担が発生するような場合でも、この制度を利用すれば、実際に負担する金額は90,000円ほどに抑えられます。

(ご自身が入っている健康保険の事務局へご相談下さい)

「公的医療保険が適用される治療であれば」という条件に要注意です。

"先進医療"と言われる治療は保険適応外になっている事も多くありますので、治療を始める前に主治医の先生にご相談下さい。

 

③どうする?仕事

癌宣告を受けたけど…仕事はどうする?

これは「あなたは癌です」とある日突然告知をされたら誰しもが考える事ではないでしょうか?

“仕事…どうしよう…。”

通院がほとんどとなりつつある癌治療ですが、癌と診断されて仕事を辞める方も多いそうです。静岡県立がんセンターを中心とする研究グループによりますと、癌と診断されて会社を退職した人の割合は3割との事でした。さらにその内の半数近くは、治療が始まる前に辞めているというデータがあります。

治療が終わった後も4割が「非正規」で働いているという現実…

国もこの状況を見て、企業向けに

「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン」

を出しています。

こちらをご覧下さい

私は看護師さんに
「仕事は絶対に辞めないで下さい」
と言われました。

理由は何個かありますが
まず、<公的な助成や支援制度を活用>を受けられる事も大きいはずです。

・会社の上司には病気について話をした方が良い

あまり他人に言う事ではありませんが、会社の上司には必ず報告した方が良いでしょう。治療中の仕事の仕方(シフト)など協力を得られる事も多いはずです。

治療スケジュールを前もって話しておくと治療と仕事の両立ができます。

④大きく変わった癌治療

癌=入院は大きな間違い!!

癌と診断されたら『えっずっと入院!?』と思う方もいらっしゃるかも知れません。
それ、間違いです!!

私はすい臓がんステージ3の宣告を受けましたが、入院したのは

・一番初めに抗がん剤治療をした1週間

・手術をした1か月

だけです。

2年間の闘病でたっとのこれだけ…

それ以外は徹底して「通院」治療です。

(これは癌に限った話ではなく、他の病気でも言える事だと思いますが…)

ここで問題になってくるのは生命保険です。

極端な話ですが

「入院1日10,000円 通院1,000円」

の保険より

「入院1日10,00円 通院10,000円」

の保険の方が今の時代に合っているという事です。

※ちなみに厚生労働省が発表している数字を見てみると

「癌による入院費用(1日)」

21,410円

「癌による通院費用(1日)」

12,477円

となっています。

保険に関してはご自身の状況や資産状況などに合わせて、今の時代に合った最適ながんへの備え方を考えてみて下さい。

 

 


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